花実葉根っ子の造形理論ー①「生育・主張」とは

今日は、「生育・主張」という観点で、植物を観察するお話をさせて頂きます。

①その「植物」らしい大きさとは
②自然から学んだ「組み合わせ」

 

自然は、私たちの「教科書」です。

まずは、「森」全体を見てみましょう

 

色んな種類の植物が生きて、成長しています。

自然の中では、大まかに同じ植物が集まっています。

 

例えば

モミの木や、ヒノキは、自分たちより大きく育ち

ツツジや、山アジサイなどは、目の高さくらいの大きさで

コケなどは、しゃがんでみるくらいの大きさでしょう。

 

その植物には、

その植物らしい「大きさ」

その植物たちらしい「高さのゾーン」があります。

 

もちろん、生育年数や、環境により、違いはありますが
その植物らしい「大きさ」、
その植物らしさを感じれる「高さ」を知ることは大切な事です。

 

 

遠くから見た時、目立つのは「モミの木・ツツジ・コケ」の中の

どの植物でしょうか?

 

小さいコケよりも、大きいモミの木の方が

主張が大きく、目立っていると感じるのではないでしょうか。

 

森だけではなく、
近所の「公園」でも、「植物」の「大・中・小」は見つける事ができます。

私の家の近くの「公園」には、「桜・雪柳・ツツジ・山茶花・芝&草」があります。

「桜」は、背が高くて「主張が大きい」

「雪柳」「主張は中くらい」

「タンポポ」などは、背が低いので「主張は小さい」

身近なところでも、主張の「大・中・小」があります。

 

その「植物」がその「植物」らしく輝くのには、その「植物」らしい成長の「高さ」があるという事を知るのは、大切な事なのです。

「植物」が、お互いの「高さ」を、生かし合う事で、美しい「自然」が出来上がっているのです。

 

公園だけではなく、お庭や、街路樹など

身近なところには、多くの植物があります。

 

一度、

・その植物らしい大きさとは・・・

・植物の「主張」とは・・・

という視線で、観察してみてください。

 

見えるものが、グンとひろがっていきますよ~

 

 

自然から学ぶ事は

「植物」には、その植物らしさを感じれる大きさがあるという事

もう一つ

「大きさ」の違いから「主張・目立ち度」の「大・中・小」があるという事です。

これらの観察を生かして「花束」や「アレンジ」の花選びをすると

 

「主張」が大きい「主役」の植物は・・・

「主張」が中くらいの「準主役」の植物は・・・

「主張」が小さい「脇役」の植物は・・・

となります。

 

例えば

主役の「バラ」

準主役の「スプレーバラ」

脇役の「ユーカリ」

で作ると、こんな感じのラウンドのアレンジができます。

お花を選ぶ時の大切なポイントです。

一度、意識して、お花選びをしてもらえたらな~と思います。