今日は、「生育・主張」という観点で、植物を観察するお話をさせて頂きます。
自然は、私たちの「教科書」です。
まずは、「森」全体を見てみましょう
色んな種類の植物が生きて、成長しています。
自然の中では、大まかに同じ植物が集まっています。
例えば
モミの木や、ヒノキは、自分たちより大きく育ち
ツツジや、山アジサイなどは、目の高さくらいの大きさで
コケなどは、しゃがんでみるくらいの大きさでしょう。
その植物には、
その植物らしい「大きさ」
その植物たちらしい「高さのゾーン」があります。
もちろん、生育年数や、環境により、違いはありますが
その植物らしい「大きさ」、
その植物らしさを感じれる「高さ」を知ることは大切な事です。
遠くから見た時、目立つのは「モミの木・ツツジ・コケ」の中の
どの植物でしょうか?
小さいコケよりも、大きいモミの木の方が
主張が大きく、目立っていると感じるのではないでしょうか。
森だけではなく、
近所の「公園」でも、「植物」の「大・中・小」は見つける事ができます。
私の家の近くの「公園」には、「桜・雪柳・ツツジ・山茶花・芝&草」があります。
「桜」は、背が高くて「主張が大きい」
「雪柳」「主張は中くらい」
「タンポポ」などは、背が低いので「主張は小さい」
身近なところでも、主張の「大・中・小」があります。
その「植物」がその「植物」らしく輝くのには、その「植物」らしい成長の「高さ」があるという事を知るのは、大切な事なのです。
「植物」が、お互いの「高さ」を、生かし合う事で、美しい「自然」が出来上がっているのです。
公園だけではなく、お庭や、街路樹など
身近なところには、多くの植物があります。
一度、
・その植物らしい大きさとは・・・
・植物の「主張」とは・・・
という視線で、観察してみてください。
見えるものが、グンとひろがっていきますよ~
自然から学ぶ事は
「植物」には、その植物らしさを感じれる大きさがあるという事と
もう一つ
「大きさ」の違いから「主張・目立ち度」の「大・中・小」があるという事です。
これらの観察を生かして「花束」や「アレンジ」の花選びをすると
「主張」が大きい「主役」の植物は・・・
「主張」が中くらいの「準主役」の植物は・・・
「主張」が小さい「脇役」の植物は・・・
となります。
例えば
主役の「バラ」
準主役の「スプレーバラ」
脇役の「ユーカリ」
で作ると、こんな感じのラウンドのアレンジができます。
お花を選ぶ時の大切なポイントです。
一度、意識して、お花選びをしてもらえたらな~と思います。