~「花実葉根っ子(かじつはねっこ)の造形論」とは~
私は、ドイツの国立花き芸術学校「ヴァイエンシュテファン」で学ばれたフロリストマイスターである「橋口学先生」から、ドイツのフロリスト(花を仕事とする人)が学ぶ「植物造形論」を教えて頂きました。
そこで学んだのは、「アレンジや花束」を作るのに必要なのは「テクニック+植物を知ること」
ここでは「私はこれを知りたかった」と学んですごく面白かった「植物を知る」に焦点をあて、「植物造形論」を元に、橋口先生との出会いの前に学んだ「オランダのウエランドカレッジのCEF(Certificate of European Floristry)の考え方」や「生け花」で学んだ事などをおりまぜ、初めて「お花」を学ぶ方にもわかりやすく「お花の組み合わせ方」「お花の表現の仕方」「お花の魅力をキャッチする方法」等をお伝えする「お花の楽しみ方がグンと広がる」のオリジナルの「理論」です。
「植物」を知るとは
私たちが、「アレンジメント」や「花束」を作る時に扱うのは「植物」です。
目の前の「植物」の「特徴・魅力」に気づく事により・・・。
心で感じていた事を「言語化」する事により・・・。
あなたが作りたいものが作りやすくなります。
例えば
元気なイメージのアレンジを作りたい時には
「元気」さを感じさせてくれる植物は、どんなものがあるでしょう。
静かな「イヌノフグリ」より
元気な「ひまわり」の方が
元気さをイメージさせてくれるのではないでしょうか。
例えば「丸い」花束」を作りたい時
どんなお花をえらびますか?
尖った「極楽鳥花」より
丸い「バラ」の方が
作りやすいのではないでしょうか。
「植物」を知るとは
「植物」の「特長・魅力」を知る事・発見する事・言語化する事
それだけでも、十分、めちゃめちゃ楽しくて、
世界がグンと広がる感じがしてワクワクします。
さらに
あなたが知った・発見したその「植物の特徴・魅力」は
花束やアレンジメントを作る時生かす事ができます。
「植物が輝く=あなたが輝く」作品が作れるようになっていきます。
あなたも、「植物」について、もっと、知って、大いに植物を楽しみませんか
【大切なこと】
「植物」は「生き物」です。
種→芽が出る→葉っぱが出る→成長する→ツボミがつく→花が咲く→実がなる→枯れる→種が落ちる→芽が出る
当たり前というば、当たり前な事だけど
こんなふうに、「命があるもの」だから、変化していきます。
そして、その植物だからこその「成長・変化」をしていきます。
「成長・変化」していくからこそ、「魅力的」なのです。
「生きている植物」「命ある植物」を扱うのだからこそ
その魅力を最大限生かしていくこと、楽しむことを大切にしたいと思っていますし、大切に思って頂けたら嬉しいです。
【「植物」の特徴・魅力を知る・発見する・言語化するのに大切な事ー「観察」】
「お花」は、可愛いです。(笑)
でも、ただ、見ているだけだと
「可愛い~」で終わってします・・・。
もちろん、それでも、十分楽しいですが、
どうせなら、
もっと、いっぱい
もっと、深く
楽しみたいと思いませんか(*^-^*)
そんな時に登場するのが
「花実葉根っ子(かじつはねっこ)の造形理論」です。
5つの「視点」で見る事をお伝えしています。
①主張
②動き
③表面構造・テクスチャー
④色
➄キャラクター
これらの異なった角度からの「視点」で見る事によって
「見えるもの」「感じれるもの」が変わってきます。
色んなアプローチが出来ていくのです。
今までの何倍も、そのお花の「特徴・魅力」に、気づけていきます。
「発見」できていきます。
例えば、可愛いラナンキュラス
「可愛いー」という一言で終わっていたのが
「魅力・特長」が発見できるようになると・・・。
「花びら」のフワフワが「可愛い―」
「花びら」の色が「可愛いー」
「花びら」が〇〇みたいで「可愛いー」
「お花の形」が〇〇みたいで「可愛いー」
「お花全体の雰囲気」が〇〇みたいで「可愛いー」
「葉っぱ」の形が〇〇みたいで「可愛い―」
どんどん膨らんでいきますよね。
楽しいですよね。
もちろん、ここに「正解」「不正解」はないし、
あなたが「見えるもの」「感じれるもの」「発見できるもの」は
他の方とは違うでしょう。
それが、「あなたらしさ」を生んでいきます。
【「お花の特長・魅力」の作品制作での生かし方】
アレンジや花束を作る時
大きく分けると、2つの作り方があります
①「丸い形」とか、「楽しい雰囲気」を作るとか
オーダーなどにより作るものを決まっている。
②自分が思うままに作る時
①の場合
作品の制作に必要なお花、作りやすいお花をえらべるようになります。
(例えば、丸い花束には、丸い形をイメージさせるお花など・・・)
②の場合
お花の魅力を生かす事ができます。
主役のお花が輝きます
お花から感じた「自分の気持ち・状況・魅力・キャラクター」など表す事ができます
ストーリーを感じる作品を作ることができます
私はこの考え方を知ってから
作品作りで「植物」を選ぶのが楽しくなりましたし
自信もつきましたし、
言語化して、説明も出来るようになりました。
そして、
道端を散歩していても、色んな発見があり
「世界が広がった」と感じ、楽しさが増えました。
植物が好きな方は、是非、知ってもらえたらな~と思います。
ドイツに行った時
ヴァイエンシュテファンのナイディガー先生もおっしゃってました。
「本」で学ぶだけ、知るだけではなく
「感じること、経験する事」が大切な事だと。
さあ、次を読んで、実際にやってみましょう~。
レッツトライです~(*´▽`*)